ちゃんとミュージカルであった。

 作業がだいぶ詰まっている状況は相変わらず、ですが、映画も観ないとフラストレーションが溜まってしまうのも相変わらず。世間ではそろそろ春休みが終わり、劇場からお子様の姿も減っている頃合いだろう、と踏んで、あらかじめチケットを確保のうえ、朝から豊洲に赴きました。

 ユナイテッド・シネマ豊洲にて鑑賞したのは、お察しの通り、プリキュア・オールスターズ通算8作目、プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪ 奇跡の魔法!』(東映配給)

 仕切り直しとなった前作でミュージカルという手法を選択した結果、だいぶ微妙な仕上がりになってしまったので、続く今度もミュージカル、と聞いて若干不安があったんですが、やっぱりここのスタッフは優秀です。前作の反省を踏まえてか、オリジナルの楽曲にこだわらず、ちゃんと場面ごとに合ったオリジナルの楽曲を用意、ミュージカルソングならではのドラマティックな展開とダンスで魅せることにこだわっている。しかも3DCGではなく、手書きのキャラクターでダンスを表現しているあたりには頭が下がります――楽じゃないぞ、楽じゃないんだあれは。前作ではあってなきがごとしだったテーマとストーリーもしっかり確立されていて、紆余曲折がきちんと用意されている。細かに挿入される息抜き的なユーモアも効果を上げていて、前作はいったい何だったのか、というくらいのクオリティ……いや、前作はいわば実験的な趣向であって、あれがあったからこそこういう形で結実したのは、長年追っているので解ってるんですけど、その気になれば前作の段階で出来たようにも思えるもんで。

 ともあれ、個人的にはオールスターズ8作のなかでベスト級、オリジナル・シリーズ含めても五指に入る傑作でした。もう1回観たいくらいだ。それだけ人気も高かったのか、パンフレットがまさかの完売だったし! どうしよう、どこかで買えるかこれ?!

 鑑賞後は毎度の如く、劇場と同じフロアで食事をし、あれこれ用足しをしてから帰宅。ちなみに、明日も豊洲に来る予定……。

 ……そういや、映画を観ながら思ったんですが、山本耕史ってバイキンマンを演じてても違和感がないんじゃなかろうか。声がすごく似ている気がしたんですが。

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