図らずもミステリ週間だった。

 1週間連続のシネマイレージデー、今日で終了です。ちょうど封切り作品に観たいものがあったので、最後まで有効活用させていただきました。

 梅雨空につき、電車にて赴くはTOHOシネマズ新宿。鑑賞したのは、『ゴーン・ガール』のギリアン・フリンによる小説を、『サラの鍵』が国際的に評価されたジル・パケ=ブレネールが監督、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でも存在感を発揮したシャーリーズ・セロン主演で映画化、30年前に起きた一家惨殺事件の真相を、生き残りである娘が成り行きから究明するダーク・プレイス』(PHANTOM FILM配給)昨年の東京国際映画祭でいちど鑑賞してます。鑑賞当時はあんまり評価はしてないんですが、あとになって気になってきましたし、どうせなら興収にもちょこっとくらい貢献したくて初日にもういちど観てきました。これも感想が宿題になってるので、復習も兼ねて。

 再鑑賞すると、ミステリとしてよりも、過去の犯罪を巡るドラマとしてけっこう秀逸でした。ただひとり生き残ったもと少女がどのように生活していくのか、彼女の証言により殺人犯とされた兄は何を思うのか、そして事件は証言通りだったのか? 決して憎悪や正義感から真相を捜そうとするのでなく、金に困ってやむなく着手するあたりの生々しさと、浮き彫りになる秘密のもたらす衝撃が重みをもって描かれる。ちょっと展開が遅い気もしますが、そこに正統派のミステリの重厚感もあります。まあ、『ゴーン・ガール』ほどのパワーはないにしても、印象に残る佳作であるのは間違いない。

 なお、明日は用事もあったりする都合で、映画鑑賞はなしの予定。ここまた来たら土曜日もミステリ映画をあえて拾ってきたい気もしますが……なんかあったっけ、他に。

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