真夏に観るにはちょうどいい涼しさ?

 プログラム切替直後の月曜日は、午前十時の映画祭7を観に行く日。夏場は8月中旬まで1週間での切替が続くため、いまこそ月曜日のチェックが必須なのです。幸いに今日は好天なので、運動も兼ねて自転車にて日本橋へ。

 毎度のTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞した今週の作品は、『戦場にかける橋』『アラビアのロレンス』で知られる歴史的巨匠デヴィッド・リーン監督作品、革命前夜から混乱期のロシアを舞台に、歴史に翻弄された男女のロマンスを壮大に切なく描いたドクトル・ジバゴ(4K上映)』(MGM初公開時配給)

 リーン監督はこれまでに4作観ていて、それこそ前述の2作が大傑作だ、ということは微塵も否定しないんですが、個人的にどれが好きか、と問われると、本篇がいちばんなのです。約5年振り(震災直後だ)の再鑑賞でしたが、改めて好きな作品だ、と実感しました。どうやっても歴史の流れに抗えず翻弄されるほかない男女の、ときおり交差しながらも深まっていくロマンス。極寒の大地を背景とした映像の美しさにも支えられた壮大さ、時間の長さに対し、あえてささやかなところに着地するラストシーンがじんわりと沁みる。映像が美しいだけに4Kでもよく映えて、これは映画館で観るに相応しい作品だと改めて実感します――2週間の枠でやればいいのにな〜。まあ、東京の場合はTOHOシネマズ新宿と楽天地シネマズ錦糸町日本橋とは異なるグループに属しているお陰で、もし来週もういちど『ドクトル・ジバゴ』が観たくなったらそちらに足を運べば何とかなるのですが。

 鑑賞後は、近くの立ち食い蕎麦屋で軽く済ませてから帰宅――そうでなくても、朝の移動で充分に消耗したあとで、3時間の長丁場を越えてますから、劇場を出たときにはけっこうヘトヘト。劇場近くの店で済ませても、すぐにエネルギーになるわけではありませんから、家に辿り着く手前くらいまでフラフラなのでありました。いくら観た映画がほとんど極寒の地を舞台にしていても、観ているこっちが冷えるわけではないのだ。

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