レンタルDVD鑑賞日記その493。

 いちおう“劇場版”と銘打たれ、回数は僅かながら実際に映画館でもかかっていたので、一般の映画と同様に詳しい感想をアップしようかな、と思いましたが……やめときます。いつも通りすぎるんだもの。

 とはいえ、普段よりは確かに力は入っている気がします。第10巻にて異様なインパクトを示したエピソードの続篇『続・赤ずきんちゃん』に、11巻・23巻と追ってきた心霊スポットと化した家にまつわるシリーズのたぶん完結編となる表題作、それに盗撮を続けていた男が遺した映像の異様さを剔出した『盗撮者』と本数は絞っていますが、追跡のプロセスは丹念で見応えがある。

 ただ、力は入っているけれど、若干空回りはしているのです。続篇となる2本については、シチュエーションのわざとらしさ、不自然さが際立ってしまっている。はっきり言えば『続・赤ずきんちゃん』はたぶん警察が動くべき内容ですし、『天井裏の呪念』は張り切りすぎてクライマックスが実にわざとらしい。白石晃士監督のように、“これはフェイクだ”と明示したうえでここまで振り切れているならともかく、このシリーズのスタンスでこのネタをやるのは微妙です。

 まあ、合成としてもお粗末な怪奇映像集よりは格段に見られる出来なので、今回も楽しかったのは間違いない。ちなみにこの次の26巻も劇場公開作、しかも旧作から引き継いだエピソードを扱っているので、そっちも楽しみではある。

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