ホワイトでもなく、ブラックでもなく。

 先週土曜日から午前十時の映画祭8が始まっております。私自身は昨年度同様のペースで鑑賞するつもり……なんですが、初回である今コマからいきなり例外措置を取ります。なんでかというと、auとTOHOシネマズで行っている割引サーヴィス、通常月曜日はauスマートパス利用者限定で1100円で鑑賞可能なのですが、指定された作品だけは900円で観られる。この春は『ラ・ラ・ランド』以降、アカデミー賞関連作品中心で実施していて、そのなかでも最も注目すべき1本が本日の作品に指定されていたので、これを外すのはもったいない。午前十時の映画祭8はちょっとだけ先送りにして、今日は割引の作品を押さえてきました。

 劇場はいつものTOHOシネマズ日本橋。鑑賞したのは、第89回アカデミー賞にて波乱の中作品賞を獲得した話題作、ある黒人少年の成長を取り巻くエピソードを詩情に富んだタッチで描き出したムーンライト』(PHANTOM FILM配給)

 ……詳しいことはいずれ感想のほうで書きます。っていうか簡単には書きにくい。ただ、これは確かに滅多に出て来ないタイプの傑作です。似たようなシチュエーションは何度も映画で描かれているのに、なんで本篇はこんなにも優しく切ないのか。何故この作品がアカデミー賞で一見唐突な作品賞に輝いたのか、について、トランプ大統領への反発も少なからず影響したことは否定しませんが、しかし恐らくは、どうしても称えたいひとが多かったからなのだろう、と思います。白すぎるアカデミー賞からの反動、なんて括りで決めつけられるのもなんかイヤ。この作品の本質は実のところ、黒人も白人も、その他の多くの人種も関係ないところにこそあるのだと思います……という具合に語りはじめたらキリがなさそうなのでやめておきます。ただただいい作品でした。

 鑑賞後は、ネットでチェックしていたラーメン店に立ち寄ろう――かと思ってましたが、なんとなくそういう気分でもなくなったので、帰宅し買い置きのカップ麺で昼食を済ませました。ひとりで余韻を噛みしめたい気分だったせいだろうか。

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