3度目のショーシャンク。

 プログラム切替直後の月曜日は午前十時の映画祭8を観に行く日。しかもゴールデンウィークに突入したこの期間は1週間での切替です。そうでなくても混雑するこの時期、一般的には祝日ではないこの日に行くのが私にとっては最善なのです。ちょうど帰りの時間に雨が降ってくる、という予報が出てましたが、構っていられない。腹を括って電車にて日本橋へ移動。

 いつも通りTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞した今コマの作品は、スティーブン・キングの小説をフランク・ダラボン監督が脚色し映画化、いまやスタンダードのひとつと言っていいくらいの人気を獲得するに至った傑作ショーシャンクの空に』(WArner Bros.初公開時配給)。映画館で観るのはこれで3回目、ぜんぶ午前十時の映画祭ですが。

 何回観てもいい作品です。出てくるのはほとんど野郎しかいないし、序盤はなかなか暗澹とするのに、余韻は尋常でなく清々しい。基本的な筋をほぼ把握したうえで鑑賞すると、かなりスリリングな描写がある一方で、台詞もかなり練られているのが解ります。エピローグ部分の“I Hope.”の使い方なんて、日本語の字幕ではなかなか表現しきれない味わいがある――字幕自体もそこを考慮したものになっているんですけど、けっこう悩んだのではなかろうか。

 平日とは言い条ゴールデンウィーク、しかも午前十時の映画祭でも人気のコンテンツであるだけに、劇場はほぼ満席でした……なんでこれ、1週間上映枠にしちゃったんでしょうか。都内では他に新宿と錦糸町で上映していて、そちらも考慮すれば2週間はかかっていることになるんですけど、どこの県もそこまで便利な訳ではないのに。大スクリーンで楽しみたい方は、今週金曜日までに時間を作っていただきたい。

 鑑賞後、劇場を出ると、予報通りの不穏な雲行き。何だかんだで、徒歩での移動中はほとんど降られずに済みましたが、たぶん自転車だとかなり濡れていたのではなかろうか。

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