ここから昨晩の続きでございます。
昨晩のメインイベントは、今年初めてとなる新耳袋トークライブ。回を追うごとにプラチナチケット化が進行しているとはいえ、経験からしてそんなに席を取るのに不自由はない整理番号を確保していた――と思ったのですが、いざ会場に入ってみると、いつもより詰まっている。あとの話から推測するに、どうも先に木原浩勝氏らが通している関係者層が少し入れ替わったためらしいのですが、どうにも窮屈でした。
それはさておき、イベント開始。例によって最初は宣伝中心、とはいえ今回は冒頭に異様なサプライズがあったのと、ここのみのゲストが充実していたので退屈はしませんでした。しかし、あのゲストに接して私が思ったのは、「先に観る映画、『幽霊VS宇宙人』で良かったじゃん」でした。
いちど休憩を挟んでの第2部、冒頭は一風変わった経緯で撮影されたいわゆる心霊写真。このトークライブで紹介される写真というのはけっこうインパクトのあるものが多いのですが、中でも特に強烈な1枚でした。
ゲストはここまでで、そこからは最近お馴染みとなった面子による怪談尽くし。前回から3ヶ月も経過していることと、今年はどうやら新作も複数予定があるらしいため、取材の密度が濃かったようで木原氏も弟子の西浦和也氏もかなりいい話を持っていて、近ごろすっかり常連と化した某グラビアアイドル嬢も相変わらず絶好調。西浦氏不在の時の暴走もなく、かなりいい進行でした。
しかし白眉は第3部。冒頭にすっかり恒例となったお笑い企画をクッションに挟んだあと、木原氏のやや重量のある話に続いて、某嬢が「まだ整理がついていないのだけど」という前置きで、幼い頃に体験した話を提示したのですが、これを木原氏が経験と勘で再構築していく様が壮観でした。本人でさえ漠然と感じていた疑問を、提示した要素を組み直すことで解消していく。空いた部分を埋めるのに想像を用いる、というものですが、長年に亘って蒐集をしている人間だからこそ可能な推論の組み立てに、改めてライブというものの面白さを実感しました。
あまりに盛り上がったために、これまで以上に時間が押してしまいましたが、久々に充実感のある内容だったので満足。
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