暑さにも……負けます。[午前十時の映画祭(61)]

 諸々のスケジュールを考慮して、2日連続の午前十時の映画祭です。今日は六本木へ。

《青の50本》今週の作品は、スペインの古典名作、ある修道院で起きた“奇蹟”を描いた『汚れなき悪戯』(東和×東宝配給)。これも不勉強ながらほとんど存在を知らず、予備知識も仕入れずに鑑賞。

 ……うーん、確かに名作なんでしょうけれど、私にはツッコミどころが多くて、いまひとつという印象。実際に伝えられている話なのでは、という気がしましたが、それにしても描写の必然性や、伏線への配慮が乏しすぎるように思えてなりません。ただ、場面それぞれの完成度は非常に高く、とりわけマルセリーノ少年の愛らしさ、彼を慈しむ修道士たちの優しさは印象的。今後も映画史に残る作品だろう、というのは解りますが、でも私はそこまで震えませんでした。

 尺の短い作品なので、やや早い時間にいつものうどん屋へ。注文するのは基本的に同じものなのですが、今日はこれ以上汗を掻くと帰り道で潰れてしまいそうだったので、珍しく冷たいものを頼んでみました。昨年よりは若干カラッとした陽気……と感じられるので、道中そこまでグロッキーになることはないだろう、と思いつつ、あくまで用心。

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