Netflixでジョニー・トーを観る。

 日曜日に映画を観る習慣は基本的になかった、のですが、私が日曜日を避けていたのは「人が多すぎるのがイヤ」という理由だったので、自宅にて配信や映像ソフトで観るぶんには問題はない。
 2日目にして『Fit Boxing』をやりすぎてしまい昨晩は早々に就寝したせいで目覚めるのも早かった。せっかくだから、と朝食の前から(多分初心者でなければ)軽いエクササイズをこなし、腹もくちくなったところでまたぞろNetflixを漁る。チェックしてあった作品の中から選ぶかどうしようか、と思案しながら検索していて、ふと思った。
 もしかして、ジョニー・トーの映画も入ってる?
 調べてみたら案の定、何本か配信されていた。ただし最近の作品は少なめで、強いて言えば『エレクション』シリーズがあるくらい。しかしその代わり、レンタルでも既にリストから消えているような初期の作品がいくつか含まれている。そのなかでも、これは押さえておきたかった、という1本があったので、本日はそれを鑑賞しました。
 選んだのは1997年の作品、香港でも特にトラブルの多い消防署に勤める隊員たちの姿を描いたドラマ『ファイヤーライン(1997)』(KING RECORDS映像ソフト最新盤発売)。ざっと調べた感じ、日本では正式に劇場公開はされてないっぽい。amazon.co.jpでも2008年リリースのDVDぐらいしか拾えませんでした。
 まだ完成はされてないけど、ジョニー・トーらしい練り込みと独特のアクがちらつく作品でした。大きなトラブルがあってそれを解決していく、という筋立てではなく、消防隊員各自の人生やトラブルを点綴し、クライマックスの大きな災害を通して各々の迷いに決着をつけ、使命感を昇華していく。最後の大きな火災の現場で、その都度発生する問題への対処法が全般にいまいち解りにくいことや、全体的に音楽やその使い方がチープなのが気になりましたが、充分に面白い。
 他に配信されてるジョニー・トー監督作品も近いうちに観ます。カンフー映画は正直、立て続けに観ると食傷してくるんですが、この監督は毎回変わった趣向を入れてくるので、たぶん飽きることはない。……にしても、どーせ配信するなら『エグザイル』とかの突き抜けたアクション・ノワールも加えて欲しいな~。

コメント

  1. […] 原題:“十萬火急/Lifeline” / 監督:ジョニー・トー  […]

タイトルとURLをコピーしました