どうやら私はやっぱりつけ麺が好きらしい。

 日比谷にて8月9日、重たい映画を観たあと。
 この日はつけ麺が食べたい気分で、当初は帰り道でつじ田に寄り道しておきにいりのつけ麺をテイクアウトしようか、と考えていた。しかし、なんとなく確認だけしておこうかな、という気分になって、バイクの駐車場に移動するついでに日比谷ラーメンアベニューを覗いてみると、“つけ麺”の文字が。しばらく寄らなかったあいだに、3店舗それぞれにつけ麺のメニューを用意したらしい。最近の好みより味が濃い傾向にあるお店が中心ですが、せっかくの新メニュー、しかも気分に合ったつけ麺なので、試さないわけにはいかない。

金澤味噌ラーメン 神仙日比谷グルメゾン ラーメンアベニュー店の味噌つけ麺。

 今回選んだのは、金澤味噌ラーメン 神仙の味噌つけ麺。ここの味噌は独特のクセがあって、必ずしも私の好みのどまんなかではありませんが、美味しかったのは確かですし、今回は他の店舗よりもピンと来たので。
 麺は恐らくラーメンと同じ中太の縮れ麺。ロースト風のチャーシューとメンマはつけ麺のほうに、大きめの海苔2枚とともに盛ってある。つけ汁の方は刻んだネギくらい。ひとまず、麺をたぐり、軽く汁に浸して啜ってみた。
 ……ラーメンよりも好みだぞ。っていうか、今まで食べた味噌つけ麺のなかでもいちばんバランスが好き。
 独特の風味は残っているけれど、思った以上にマイルド。そもそもつけ麺は、つけ汁への浸し方次第で味を調整出来るのが魅力なんですが、たっぷり浸しても濃すぎない。きちんと味噌の風味は強まるけれど、クドさにならずさらっと楽しめる。もともと味噌と相性のいい、もちもち感を留めた縮れ麺も、つけ麺スタイルゆえに最後まで伸びたりスープを吸い過ぎたり、という変化がないので、小麦の風味も最後まで堪能出来る。
 こちらも油っこさの少ない、しかし肉の味わいは留めたチャーシューとの相性もいい。ただ、トッピング類をまるで足さないと、具が物足りないかも知れません。つけ麺のトッピングがどこまで可能か、確認はしてなかったんですが、ガッツリ系を望むなら、麺大盛りとともにチャーシューの増量も必要だと思う。でないと、さすがにちょっと飽きるのではなかろうか。メンマももう一切れ、ふた切れ欲しかった。
 あと、これはもはやつけ麺の“業”とでも言うべき悩みですが、海苔をあとに残すと、最後に麺が貼りついて一緒になってしまう。スープ割りを入れてもらったあとで、海苔を千切って加えるつもりでいたのですが、どうしようもないので、最後に海苔と貼りついた分はぜんぶまとめてつけ汁に投下して食べてしまいました。ほんとに、海苔は大好きなんだけど、この問題はどう解決していいやら……早いうちに麺の上から避けておく、ということも考えたんですが、お店の構造上と座っていた席の関係で、人の出入りがあると風が入り、飛ばされかねないので出来なかったのよ。スープ割りを貰いにいくあいだに飛ばされちゃったら目も当てられないし。
 スープ割りは、たぶん一般的な鰹出汁と思われる。追加のネギと、もしかしたらチャーシューの細かく切れたものを混ぜているかも……後者は、もしかしたら最初からつけ汁に入っていたかも知れませんが、麺を浸している時点ではそこまで確認出来なかった。格段に飲みやすくなって、気づいたら飲み干してました……。
 個人的には、通常のラーメンよりこっちの方が好き……最近はあんまり気にしてなかったのですが、やはり私は基本的につけ麺が好きらしい。この日比谷ラーメンアベニューは駐車場からも近いので、今後、食事の選択肢二悩んだら、有力候補のひとつにするかも……でも“期間限定”って打ってるんだよなあ……。
 なお、麺は普通のラーメンの丼と同じくらいの器に盛られてきます。一瞬たじろぎますが、簀子で嵩上げしてあるので、分量的にはたぶん200gくらい。健啖家でなくてもちょっと頑張れば入る、ガッツリ派の人は大盛り必須。やってるかは確認しなかったけど。

日比谷グルメゾン ラーメンアベニュー入口に掲示されたつけ麺メニュー登場の案内。
日比谷グルメゾン ラーメンアベニュー入口に掲示されたつけ麺メニュー登場の案内。

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