創作麺 やま鳶初体験。

 2月21日の映画鑑賞のあとの話。

 当日にも書いたとおり、この日、当初はカラシビ味噌らー麺 鬼金棒に行くつもりでした。前日までそのつもりだったのですが、夜、『YOUは何しに日本へ?』の過去の取材映像を振り返るパートで、激辛を愛するYOUたちがこのお店を訪ねていたところを採り上げていて、「こりゃ混んでるわ、たぶん」と思い断念。
 実際どうなのか、はちょっと気になりましたが、様子見に立ち寄ると、他の店に変更する上で遠まわりになってしまう。なので、もともと第2候補に考えていたほうに直行しました。
 訪れたのは、私にとってはお馴染みの日本橋ふくしま館 MIDETTE。常に、ではありませんが、ここのイートインには福島のどこかしらの店舗が出張しており、現地の味が楽しめるようになっている。うなぎのタレを使った豚丼や洋食もしばしば登場してますが、私はあくまでラーメン狙い。公式サイトのイベントカレンダーを頻繁に確認してチェックしております。折しもこの日は、何度か名前を見たことはあるけれど1回もタイミングが合わなかった、創作麺 やま鳶というお店が来ている。せっかくなので、この機に挑んでみました。

創作麺 やま鳶のらぁ麺。

 メニューとして用意されていたのは3種類。らぁ麺と常磐ものピリ辛まぜそば、それにぷるもち牛乳アイス。初体験なので、それこそ創作色の強いメニューは避けて、オーソドックスな佇まいのらぁ麺を選択。珍しいアイスというメニューにもちょっと興味は湧きましたが、そうでなくてもこの日は寒気が戻っている。ピリ辛まぜそばと合わせるならまだしも、ラーメンとセットはキツい、と考えて単品に。
 シンプルとはいえ、具材は少しひねりがある。チャーシューは3枚、うち2枚は薄切りで、うち1枚はたぶん鶏胸肉のチャーシュー。ナルトの代わりに花麩が乗り、更にヤングコーンが添えてある。スープには刻んだタマネギも散らしてあります。
 薄切りも鶏胸肉も、かなり肉本来の食感、味わいがある。鶏胸肉はしつこさがない分あえて厚めに、薄切りの方は脂身の風味が強い分薄くしたように感じます。肉々しくあるけれど、それが全体のあっさりとした味わいを損ねていない。ふんわりとした花麩、そして醤油味のスープではあんまり見たことのないヤングコーンがそれぞれ異なる歯応えで、程よいアクセントになっている。
 スープの味はやはり、だいぶシンプル。たぶん鶏ガラで出汁を取り醤油をタレに使っている。やや雑味めいたものが残っている印象ですが、それがちょうどいいコクになっていて飲みやすい。しかもそこに刻んだタマネギが散らしてあるので、絡みと甘みが少し加わり、ますます膨らみが生まれてます。他のお店と比べるとスープがやや少なめだったこともあるのでしょうが、あまりにも抵抗がなさ過ぎて、私としては珍しくスープを飲み干してしまいました……塩分量が、塩分量が。
 何かしら強いパンチがある、というわけではないけれど、ちゃんとした個性があって、なおかつ日常的に通えるくらいの優しさ、親しみやすさがある。個人的にはそれでも、ふくしま館に来ているラーメン店の中では老麺まるやが一番好み、ではありますが、ここもまたふくしま館に来たなら食事に行く候補に入れておきたいレベル。でも次の機会には、たぶんまた入っているであろう、独自性の強いメニューの方を選んでみたいと思います……“創作麺”って銘打ってるからには、そちらこそ本領なのでしょうし。

日本橋ふくしま館 MIDETTEの店頭に掲示された、創作麺 やま鳶が2023年2月に出店した当時のメニュー。

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