『エンジェル・ハート』第七話 俺の愛すべき街

地獄少女』が変な時間に放送されたためにOPは観られませんでした、が録画予約の時間を調整した結果、被害はそれだけで済みました。本編はちゃんとぜんぶ観られたぞと。

 遂に出逢えた獠とグラス・ハートだが、組織が送りこんだ無数の刺客がふたりを包囲する。しかし、自分の庭である新宿を舞台にして遅れを取る獠ではない。刺客たちを翻弄し、住民達に危害を加えぬようその目を引きつけながら、遠慮なく戦える場所へと導こうとする獠。そして、心臓を返すつもりだったグラス・ハートだが、獠の言葉に心を動かされる……

 作画的にはかなり乱れがちで苛立つ場面が多かったのですが、ストーリー的には今までになく激しく動いて見応えのある回でした。何より、香の死を引きずってすっかり腑抜けていた獠が、原型作品『シティーハンター』初期以来とさえ感じられるような活躍ぶりを示しているのがいい。そんな彼の姿に、ようやく香の心臓の意思と折り合いをつけたグラス・ハートが新たな目的を見出すくだりは説得力充分です。基本的に原作通りのはずですが、よく再現していると思います。

 ただ、若干奇妙に思えるのは、グラス・ハートが、獠と直接会話するようになって、いまさらのように原作初期の日本語に不慣れな様子を表現しはじめたこと。間違いではないのですが、これまでモノローグなどで普通に日本語を話していたように感じられただけに、却って違和感を禁じ得なかったり。どうせこういう風に話を運ぶのだったら、割り切ってグラス・ハートのモノローグをすべて広東語にするとかしたほうが良かったのではないでしょうか。もともとマニア向けの深夜アニメなのですから、そのぐらい凝っても文句はさほど出なかったと思うのですけど。

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