『着信アリ Final』監督:麻生学/主演:堀北真希&黒木メイサ/配給:東宝 &初日舞台挨拶

 先週早めに出かけてチケットを確保してきたのは、まあ予想していた方もあるかも知れませんがこれです。もう自分でも呆れるぞおい。

 バイクで出かけても支障のなさそうな陽気でしたが、思うところあって電車にて移動。先にちょっとだけお買物をすませてから、マリオン向かいの有楽座へ。舞台挨拶のある回は通常よりも開場が早いのは知っていましたが、中は既に大盛況。プログラムやグッズ売り場には列が出来ていました。主演ふたりの共同写真集も置いてありましたが……これは他所で買おう。

 改めて、鑑賞したのは2004年1月に第1作が公開され、昨年2月に第2作が、その後連続TVドラマまで製作された人気シリーズの完結作と銘打たれた着信アリ Final』(東宝・配給)。第1作は個人的には楽しんだもののかなりやりすぎた嫌いがあり、第2作はいいところを踏襲して膨らませようとした結果かなり纏まりを欠き、TVドラマ版は――観てませんが、いずれにしても知名度や興行成績はさておき、シリーズもののホラーとして決してお薦めしかねるものだったため、あまり期待を抱かずに観たのですが、中盤くらいまでは傑作、後半も崩れはしたものの快い余韻を残すことに成功していて、纏まりという意味では映画版でいちばんよかったように思います。何より最近贔屓の堀北真希がこれまででも屈指の熱演を披露していて、その点で嬉しい一本でした。詳しい感想は、「携帯電話を利用したオリエンテーリングに時代を感じる。」からどうぞ。

 上映終了後は、麻生学監督、主演の堀北真希黒木メイサ、教師役の板尾創路、シリーズ通して企画と原作を手懸けた秋元康の5人による舞台挨拶。監督は明日香というキャラクターの構築で自分を終始引っ張ってくれた、と堀北真希を賞賛しておりました。当人は今までにない悪意を剥き出しにする演技から、ごく普通の女子校生としての日常まで幅広い表現を要求されたこの仕事に最後まで不安を感じていたようです。個人的には、充分誇りを持っていい仕事ぶりだったと思いますが。共に主演した黒木メイサとはプライベートでも友人関係だそうで、どことなく照れ臭そうだったのがまた印象的でした。板尾創路は、ホラー映画なのに「笑いどころは何処か」という厄介な質問をされて、終盤に登場するアイドルはどんなジャンルで活躍しているのかが気になる、また相方のほんこんが認識されにくい出演の仕方をしていたため未だに公開時期を正確に言っていない、と実に巧みに逃げてました。

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