『正しい王子のつくり方』第4話「焼きイモにありがとう!」

 リボンを雑巾代わりに使われたショックで春香は学校を休みがちになり、見た目だけでランキング1位になっていた修理之介は一転、得票数ゼロの最下位に落ちてしまう。どうにか通学するようになった春香も、彼を無視するようになった。ことここに至ってようやく自分のしたことを認識した修理之介だったが、女子達は無論のこと、男子からも不興を買った彼は一気に孤立する。そこで修理之介は、中止になりかけている焼き芋大会の実行委員を代わりに請け負うのだった……

 初回でだいたい想像はついていましたが、やっぱり学校の合併という部分にまつわる不自然さや、ところどころに存在する学校生活の違和感などを除けば、基本的にはちゃんと青春ドラマとして成立してます。設定が荒くても、心理の流れに不自然さがなければけっこー見られてしまうものなのです。意固地にならずに、ようやく同級生達と親しんでいき、春香に対しても謝意を示した修理之介の雰囲気も良し。前回序盤までの弾けた雰囲気とは一変した春香の態度も甘酸っぱさを醸していて好感触です。

 未だに壁を築いている辰哉や、新たに提示された相馬という問題要素で引っ張ることも忘れていない。基本設定が雑で低予算ながらも、その範囲内で非常に堅実に作っていることが窺えます。善き哉善き哉。

 しかし焼き芋はキャンプファイアーじゃねーぞって。日が暮れてからやる必要はねーんだぞって。

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