レンタルDVD鑑賞日記その86。

 やっと宿題をひとつ減らしたばかりなのにまた増やす……だって、お昼に『笑っていいとも!』やってないんだもん。例によって、早めに返したいからなんですけど。先頃亡くなったダン・オバノンが監督・脚本を手懸けた、ゾンビをモチーフにしたホラー・コメディ。

ゾンゲリア』もそうですが、このダン・オバノンという方はゾンビ物の定石を丹念に分析した上で、敬意を籠めて工夫をする技に優れていたようです。頭を潰しても死なない、それどころか燃やして出た煙の混入した雨が染みた屍体も復活するとあってはもーどーしようもない。当人たちはとことん地獄ですが、傍目にはコメディそのもの。それでいて、ところどころにシリアスな味付けが添えてあるのが巧い。呆気に取られるような結末まで、その緩さが完璧な作品でした。

 ……しかしもっと感心すべきは字幕かも知れません。音声を聞くと「叫んでる奴ら」とか「聞こえるか?」としか言っていないところに、“バタリアン”とか“オバンバ”とか、作中に出て来ない固有名詞をこじつけて無理矢理色づけをしている。それが奏功して大ヒットし、のちに“オバタリアン”なんて流行語を生むきっかけにもなったんですから、大したものだと思います。でも、もう流行も昔の話なんだから、もう少し本来の表現に忠実な字幕に変えてもいいような気が。複数の字幕を収録できるんですから、従来のものを残すことも出来るし。

 かれんとこまちの友情と『ヘンゼルとグレーテル』を絡めた第16話、たむらけんじ登場の第17話、うららの苦悩と仲間たちの絆を描いた第18話の3話収録。

 この巻はシナリオ的にちょっとどうかなー、というのが続いてます。どうもお伽噺と絡めると却って焦点が暈けてますし、お笑い芸人が本人役で出るのは恒例行事ながら、やっぱり辛い。『フレッシュプリキュア!』のオードリー出演回もきつかった……。

 プリキュアらしさを損なわず、良い出来になっていたのは18話です。もともと女優志願という肉付けから、ハッタリの効いた言動が出来るお得なキャラクターだったのですが、それを非常によく活かしている。敵役との絡め方は強引でも、シロップをうまく組み込むことで、彼女の表情に奥行きを持たせることに成功してます。基本的にこのシリーズではうららがいちばんのお気に入りなのですが、それを抜きにしても好エピソードだと思います。

 ……といったことを考えていて、個人的にあることに気づいてしまったのですが、ここでは書けません。

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