最後の午前十時の映画祭、はじまりはじまり。

 2010年、往年の名作をニュー・プリントで上映する、という趣旨でスタートし、2013年からはデジタルにリニューアルして継続してきた午前十時の映画祭も、先週金曜日にスタートした第10回で終止符を打つことになりました*1。第1回からぽつぽつと観始め、“新”のついた第4回からは毎回コンプリートを果たしてきた者としては、最後もやっぱりコンプリートを目指すしかありません。

 ……がしかし、2014年の第2回新・午前十時の映画祭以降、私がこの映画祭を鑑賞するメインにしていたTOHOシネマズ日本橋が、1月末に発生したトラブルから未だ完全に復活しておらず、第10回の上映も見送りになっています。というわけで、第9回終盤と同様、当面は錦糸町に向かうことに。

 但し、第9回では錦糸町駅南口からすぐの楽天地ビルで上映していましたが、第10回からは北口寄りの錦糸公園に隣接したオリナスでの上映です。昨年、楽天地の映画館がTOHOシネマズ錦糸町と一体化したので、スクリーンの数が多く動員数に対して折り合いの付けやすいオリナスに移すことにしたのでしょう。

 というわけで、TOHOシネマズ錦糸町としては半月ぶり、オリナスに限れば約2年振りとなるTOHOシネマズ錦糸町 オリナスにて鑑賞した、午前十時の映画祭10-FINAL開幕作品は、スティーヴン・スピルバーグの伝説的傑作、“ファースト・コンタクト”を描いたSF作品未知との遭遇 ファイナル・カット版』(コロンビア映画初公開時配給)

 これだけ時間が経ってしまうと噂が先なのか本篇が先なのか、ちゃんと調べないことには断言しにくいのですが、いわゆる宇宙人を巡るオカルト的な知識を巧みに駆使して、筋の通ったSFに昇華している。様々な象徴がホラー映画的な興趣を醸しながら、終盤に至ると不思議な感動に結実していく。けっきょく彼らは何がしたかったの? とか、あの人の家族どうなったのよ、とか微妙に引っかかる疑問を、恐らくはあえて残しているのも余韻となってます。特撮や宇宙人の表現に古さはあれど、しかし未だに瑞々しさを失ってない傑作。

 ……と、作品はいいんですが、如何せん今日はず~っと眠気に襲われてました……昨日の寝不足が尾を引いているのではなく、たぶん担当医の勧めで服用してみた安定剤が原因。お陰で夜はぐっすり寝られたんですけど、起きても眠気が取れず、帰りのバスの中でも危うく寝落ちしそうな状態だったのでした。

*1:……まだ半分くらい、「そうは言っても、また1年くらい休んだら異なる体裁で復活すんじゃないのー?」なんて思ったりしますが。

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