『うしおととら 第弐拾七話「風が吹く」』先行上映会atユナイテッド・シネマ豊洲。

 日曜日のお昼過ぎ、という私には珍しい時間帯に出かけてきたのは、このイベントのためです。昨年から変則3クールで放映されているテレビアニメ『うしおととら』、昨年末で第2クールが終了し、現在はお休みの状況ですが、この4月からいよいよ最終対決を描いた第3クールが始まります。これに先駆けて、第3クール冒頭の第弐拾七話「風が吹く」を映画館の大スクリーンで上映するイベントが行われたのです。明日から雨の予報が出ていて、今日時点でもだいぶ怪しい空模様なのですが、ちょっと運動不足気味なので、最悪帰りに自転車を残してくることを覚悟して

 ……しかし、こういうことでもない限り、日曜日のららぽーと豊洲には来るもんじゃない。キッザニアに来場した親子連れがどこまでも連なっていて、非常に身動きが取りにくい。遅めの昼食を摂ろうと思って、イベントの開始には早めの時間に現地入りしていたので、万事余裕を持って行動は出来ましたけど、ギリギリに来てたらドリンクさえ買えなかった――まあ、その場合は近くの自販機で済ましてしまうつもりでしたけど。さすがにこの状況でも“他店からの商品の持ち込みは……”と言われては不本意

 何はともあれ、イベントです。最初に壇上に姿を現したのは、蒼月潮役の畠中祐You Tube配信の番組と同様に、ここでも彼がMCを務めたわけです。続いて登場したとら役の小山力也が客席のあいだをうろつき回ってしばし場を乱しましたが、まあここまでは想定の範囲内。まさかとらに倣った隈取りメイクを

 中村麻子役の小松未可子、井上真由子役の安野希世乃も登壇し、ざっと挨拶を挟んで、まずはこれまでのダイジェスト映像。『混ぜるな危険』に合わせて、26話までの象徴的なシーンを連ねて振り返ったうえで、これまでのエピソードの中でお気に入りを各人で挙げたりしました。

 ひととおり復習が済んだところで、いよいよ第弐拾七話の上映です。放送前なので内容は伏せます……と言っても基本は原作通り、最終対決前の見せ場を、時間を取った分非常に丁寧に見せていて素晴らしかった。ただ、壇上に置きっ放しの獣の槍レプリカが、前方右端の席に座っていた私には終始邪魔でした。上映中だけでいいからどかしてくれんかったもんか。

 上映後に、26話までずーっと伏せられていた白面の者のキャストについて、この場で初めて公表されました……もっとも私含め、斗和子が出て来た時点でだいたい察していたひとは多いと思います。白面の者を演じていたのは、林原めぐみでした――本人のコメントが流れたあとで小山力也が「白面の者は若本規夫さんでした」とノリで口走ってからツイッターで呟かないで、と仰言ってましたが、ここはツイッターじゃないので書いてやる。

 本人のコメントおよび共演者らが語るところによれば、最強の敵を演じるにあたって、他の出演者と現場では仲よくせず、白ずくめの服で収録に臨んだり、白面が猛威を振るう中国編では、阿鼻叫喚を演じるキャストを後ろから見守って微笑んでいたりしたそうです。昔は彼女の大ファンだった私としても、エフェクトに紛れつつ充分な存在感を発揮する活躍ぶりは嬉しい。

 4月からの放送情報や映像ソフト最新巻などの情報に言及して、イベントは終了。さすがに締めでは小山力也がベテランぶりを示して、綺麗にまとめてました――その小山に攪乱されっぱなしだった畠中は最後までばたついてましたけど。

 個人的には置きっ放しの獣の槍がずーっと気になって仕方なかったのがマイナスですし、先行上映された本篇に新しいオープニングとエンディングがついていなかったのは残念ですが、イベントとしては非常に楽しかった。4月から始まる最終クールが改めて楽しみです――あのクオリティが維持できれば、駆け足気味でもかなりの傑作になりそう。

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