『祝還暦! 内村プロデュース復活SP名作イッキ見&最新作チョイ見せふかわもどこかにくるよ上映会』 at TOHOシネマズ日比谷。

『内村プロデュース』は大好きでした。当時、もう中堅となっていたさまぁ~ずやTIM、ふかわりょうが、さらに若手とともに、身体を張りつつ芸人としての瞬発力を試すこのシリーズは、いまにして思うと2000年代に入って以降のバラエティ番組におけるスタイルの1つの完成形だった気がします。
 番組終了後、幾度か特番は放送されましたが、それもしばらく音沙汰がなかったところへ、突如としての復活。併せて傑作選の配信や各種イベントが催されるなか、厳選したエピソードに新作のチョイ見せをまとめて、全国の映画館で同時に上映する企画が発表された。正直、大スクリーンで楽しむタイプの作品じゃない気はしますが、だからこそ機会として貴重。これは是非とも行きたい、と先行抽選に応募、無事当選したので、出かけてまいりました。
 劇場はTOHOシネマズ日比谷。先行抽選の時点で、私の行動半径内ではほかに新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズで上映を予定していて、この3つを記したのと同じ順で候補にしておきましたが、いちばん脚を運びやすい第1候補ですんなり確保出来たようです……とはいえA列、つまり最前列の、ほぼ中央という配置はどうなのだ。このあいだの『この動画は再生できません THE MOVIE』も最前列でした。運の使い方を間違ってるぞ、たぶん。
 用足しと、到着後のお買い物の時間も考慮して少し早めに出発。試しに、と自宅最寄りにある受け取り用のロッカーを指定した荷物を引き取って――思いのほか重めの本でちょっと後悔しましたが、鞄に収納して電車にて移動。ロッカーの場所がふだん足を踏み入れない辺りだったので、迷うことを想定して出かける時間を決めたんですが、早すぎたかも知れない。今回は劇場も開場時間を工夫してくれたようで、入場までもスムーズでした。
 いよいよ上映開始。本篇はまず、28日放送の本篇ロケ途中の内村、さまぁ〜ずによる挨拶から始まり、まずは今回の復活に際して行われた出演“内定者”の記者会見へ。ネットで記事を見たときから「内定者?」と首を傾げてましたが、会見の時点で既に内Pの撮影だったらしい。そして本当に内定を取り消されそうなひとが出るっていう。内Pである、確かに内Pである。
 ここからは、復活SPの予習も兼ねた傑作選。復活SPで放送予定の企画から、当時の名シーンを抜粋して上映する、というスタイル。個人的に、ここでバナナマンがけっこう採り上げられていたのが嬉しい……当時はそんなファンというわけではなかったことも思い出しちゃいましたけど。
 しかしやっぱりここの白眉は、露天風呂でのだるまさんがころんだでしょう。令和じゃとうてい出来そうもない企画をあえて復活させるとは。そして、きょう上映された傑作の破壊力。ゴルゴ松本の異様なスピード感とか、さまぁ~ず三村最大の見せ場、“タマ職人”は何度観ても笑えます。
 次に、復活SPロケの舞台裏ちょい見せ。楽屋に会した、もはや冠番組多数のMC芸人にもまず感激するし、そこにいま乗っている若手たちが挑んでくる熱気。久々にプレイヤーとなったくりぃむしちゅー有田やバナナマンの感慨深そうなコメントもあって、期待は否応なしに募ります。
 そして最後は、全国の上映劇場のどこかに登壇するふかわりょうと、他劇場への同時中継。ふかわが現れたのは、池袋HUMAXシネマズでした――ぶっちゃけ、私がチケットを押さえた日比谷に来ないことはだいたい確信できてた。だって、ゲストの登壇と生中継がある場合、ほとんどの場合、前方2列はマスコミの取材や、演者との距離を保つために空席にしておく。なのに私のチケットが最前列なんだから、この座席番号の時点で本人がいないことは確定も同然なのです。
 とはいえ、生のイベントは中継でも楽しい。ふかわももうベテランになったはずなのに、相変わらずどこか覚束無い感じになるのが懐かしいし、MCにも若干イジられている感じを拗ねているのも楽しい。最後には、全国の劇場でもスクリーン撮影可能なフォトセッションまで実施されて、充実したイベントでした。

 肝心の『内村プロデュース復活SP』の放送は、来週28日。出演者は当時の感覚でだいぶ飛ばしていたらしいので、果たしてどこまで令和のコンプライアンスを乗り越えられるやら。

スクリーン撮影可能なフォトセッションでの生“ティン!”。スクリーンの湾曲が撮れてるところが最前列。
スクリーン撮影可能なフォトセッションでの生“ティン!”。スクリーンの湾曲が撮れてるところが最前列。

コメント

タイトルとURLをコピーしました