早めに読んだ私の立場。

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 来週17日に、『メグレと若い女の死』という映画が公開されます。『仕立て屋の恋』のパトリス・ルコント監督が、同作品の原作者であるジョルジュ・シムノンを代表するミステリ・シリーズの1篇を、フランスの名優ジェラール・ドパルデュー主演で映画化した作品。『仕立て屋の恋』は未見、そしてメグレ警視のシリーズもまったく読んだことはなかったのですが、どこかで触れてみたかったので、これを好機としてみた。
 調べてみると、先月に新訳版が早川書房から刊行されている。旧訳の電書版で読もうか、とも思っていましたが、せっかくの新訳なので、そっちを紙媒体で購入。今年は読書がむちゃくちゃ滞りがちですが、1日1章は読む、と自分にペースを課して、無事公開1週前に読了しました。

 まさか、映画版は犯人も動機も殺害方法も違う、とは露知らず。

 ただまあこの作品、シムノンの作風ゆえに、確かにそういうアプローチも可能だろう、とは感じました。実のところポイントは犯人やその謎よりも、被害者の人物像にアプローチして、その行動を辿る、という手法がメインになっている。そこに、事件の筋を変更して挿入しても、確かに成立するのです。実際に映画本篇を観て比較して観なければ評価は出来ません。しかし、創作の手法、作品世界の掘り下げ方としては充分に許容範囲内。
 せっかく原作も読んでしまったことですし、早めに鑑賞して、早めに感想をアップしたいと思います。

 ところで、もし吹替版が発表されることがあるなら、当然メグレ警視役は茶風林さんですよね? ね?

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