明らかに封切りの本数が減っていて、マジで追々観るものがなくなっていく危機感を覚えてますが……そこはそれ、最悪おんなじものをもう1回観に行ったっていいのだ。とはいえ、とりあえず気になるものがあるうちは、じわじわと消化していきます。そんなわけで本日も映画館詣でです。
本日の劇場はTOHOシネマズ上野。鑑賞したのは、2016年に放映されたテレビシリーズの劇場版、紆余曲折あって低迷していた武蔵野アニメーションの面々が急遽回ってきたオリジナル劇場映画の制作に臨むドタバタを描いた『劇場版SHIROBAKO』(Showgate配給)。
見出しにも書いたとおり、テレビシリーズは観てません。例によって録画して、ディスクに保管はしてあるんですが、きっかけがないまま4年。それでも観に行くのは、とりあえず映画ならひとまずは候補に入れてしまうのと、出来のいいものになる傾向の強い“内幕もの”の構造を持っていそうだったから。
予想通り楽しかった。工程に嘘はつきたくない、という関係者のコメントを眼にしていたので、制作の過程のリアルさは疑ってませんでしたが、面白いのはイメージ場面や、劇中劇のはっちゃけっぷりです。深夜の路上でにわかにひとりミュージカル始めたと思ったら、そこで凄まじい数のイメージを投入してくるし、紆余曲折のあとに制作された劇中劇のクライマックスのまあハイカロリーなこと。同じ背景が頻繁に登場する現実パートでさえ手を抜いている印象はありませんが、きっとこの2箇所がいちばんスタッフには重たかったんではないかと。むしろ楽しかったか? 主要キャラを美少女にして耳目を惹きつつ、おっさんたちがいい味を出していたり、作り手の熱意と愛情が感じられる作品。ほんとにテレビシリーズについては最小限の知識しか仕入れてませんでしたが、ちゃんと単独の作品として楽しめます。
上野からだと自宅までさほど時間はかからない。きょうは外で店を選ぶのが億劫だったので、まっすぐ家に帰り、カップ麺とかで簡単に昼食を済ませました。
封切り本数が減ってきた、とは言い条、それでもちゃんと予定通りに始まる作品もある。それゆえに、映画好きとしては、封切られた作品については動員に貢献してあげねば、と思ってます。
が、感染予防の観点とかなんとかで、チケットの前日販売を控えている劇場も多い。土曜日も、なんとか延期せずに上映に踏み切った作品を観に行くつもりではいるんですが、当日にならないと買えません。
……混んでたら来週にしようかな。感染予防のためではなく、単純に、ひとが多すぎるのがあんまし好きではないが故に。
コメント
[…] 原作:武蔵野アニメーション / 監督、絵コンテ、演出&音響監督:水島努 […]