あなたも倉庫ダイエットしてみないか。

 来週末には『容疑者Xの献身』映画版が公開されます。テレビドラマのときは原作を読まずに楽しんでしまいましたが、さすがにこっちは先入観が出来る前に原作に触れておいたほうがいいだろう、と思い、一昨日から書籍を押しこんであるところに潜りこんでいたのですが。

 ……暑い。

 いくら初秋と言っても、今日はいい陽気ですし、まだまだ閉鎖空間に籠もる熱気は殺人的なものがある。20分も潜っていたら汗だくで、気づけば本を詰めた段ボールの上にいくつも水玉が出来ていた始末。

 この機会に『探偵ガリレオ』シリーズをまとめて読んでしまおうと思い、先行する短編集も一緒に発掘していたのですが、実はこっちはどの箱に入っているのか把握していたので一昨日のうちに発見、読みやすい内容もあってさっき読み終わっている。なのに、肝心の『容疑者Xの献身』だけが発見できない。もー仕方ないから文庫版買うかな、と一瞬諦めかかり、しかし買った時期から推測すると、どうも自宅ではなく、前住んでいた家に移してある可能性があるのに気づいた。というわけで、今でも週に何回か立ち寄っている両親に頼んで捜してもらうことに。

 ……結果私は今日、ただ汗を掻くためだけに収納場所に潜りこんでいたようです。このところ運動不足だったのでいいんですが、あんまり急速に汗を掻いたせいか、いまものすごーい虚脱感に見舞われていたりする……。

 それにしても、今更ながらドラマの『ガリレオ』における脚色の激しさにちと仰天しております。ああなるほど、原作ファンから不満の声が出るわけだ。

 ただ、重要なトリックとその要素を抽出したうえで、ドラマ版特有の設定に合わせて事件の性質を調整しており、両者がちゃんと馴染んでいることを思えば、あれは脚色として間違っていない。ドラマにはドラマとしての見せ方があり、原作における著者・東野圭吾の特徴であるドライな描写の魅力は原作だけに留めておいたのもまた正解だと思います。

 そんなこんなで、何とか来週までに『容疑者Xの献身』も読み終えて映画に臨みたい所存です。……初日に観るかは解らんが。

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