映画の日だもの。

 最近は、1000円均一になるこの日を狙って公開する映画も増えてます。今日も観たかった作品が封切られるので、朝からお出かけ。かなり大きい台風が迫っているために、天気予報が芳しくないので、朝のうちは晴れ間も覗いていましたが、大事を取って電車で移動しました。

 劇場は有楽町のTOHOシネマズ日劇。やっぱりファースト・デイだからか、平日朝にも拘わらず、マリオン1階のチケットカウンターには珍しく長い列が出来ている。とはいえ、上映館は日劇最大のスクリーン1なので、問題なくチケットは押さえられました。

 鑑賞したのは、BBC製作のネイチャー・ドキュメンタリー最新作、動物の目線での撮影に拘り、全大陸で撮影を敢行したライフ −いのちをつなぐ物語−』(avex entertainment配給)

 もういい加減この類には慣れた、とは思うのですが、さすがにこのジャンルを最も意欲的に追求している感のあるBBC作品なだけあって圧巻。観ていて飽きる、という欠点も、ナレーションと構成で見事にフォローしていて、見応えという意味ではいちばんの出来映えかも。

 ……とまあ、内容自体は良かったのですが、残念だったのは客層。映画サービステーということもあって、初めてここに来場したようなお客も多かったようです。11階にある劇場入口でシネマイレージカードの申請をしている人をふたりも見かけ、うち1人は「何回観たら元が取れますか」なんてことまで確認している。……6回観れば1本無料なので、1年間で7本観ればだいたいもとは取れますよ、と助言は……しませんでしたが。

 いや、そういうお客は別に構わないのです。問題はもうひとつの話。

 本篇が始まって間もなく、前方の座席で、液晶画面が光るような気配を感じる。いちどや2度でなく、何度もちらつくので、時間の確認でもしているのかと思い、ふたたび光がちらついたときによくよく覗きこんでみると、そんな可愛いものではありませんでした。

 カメラで写真撮ってました。

 携帯電話の写メではありません。れっきとしたデジタルカメラ。2列前なのでさすがに形状まで確認は出来ませんでしたが、どうもさっきから光がちらついていたのは、後部にあるディスプレイだったらしい。

 気がついてしまった以上、放っておく訳にもいかず、かといって私が前の席まで向かって忠告したりするとトラブルに発展しそうなので、場内を出て、カウンターのところにいた従業員の方にお話しして対処してもらいました。

 しかし困ったのは私です。基本的に前方中央寄りの席を取るのが私の趣味なのですが、この日劇の座席は前の席との間隔が狭く、通り抜けるとき座っている他のお客に迷惑がかかる。私のいた場所には幸い、おひとかたの前を抜ければ辿り着けるのですが、とはいえついさっきご迷惑をおかけしたばかりで、もういちど前を横切るのは忍びない。それでロビーにて少しだけ間を置こうとしたところ、劇場の方のご厚意で、別の座席のチケットを発行してもらって、気兼ねなく中に戻ることが出来ました。

 それでもだいたい5分ぐらい見落としてしまった格好です。ストーリーがあるわけではないので、さほど問題はありませんでしたが……若干釈然としない気分。

 ちなみに問題のカメラマンは、係員の方に注意されて、どうやらカメラを引っ込めたようです。今にして思うと、シャッター音が聴こえた覚えがないので、実際にはシャッターを切っていなかったか、それともシャッター音が出ないようにしていたのか……後者だったら悪質なので、せめて前者であることを祈ろう。どっちにしても、観客の立場からは盗撮の問題より液晶のちらつきの方が迷惑なのです。

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