第8回したまちコメディ映画祭in台東、カウントダウンイベントat上野恩賜公園噴水前広場。

 今日も今日とて、何を観に行くかギリギリまで迷ってました。昨年、東京国際映画祭で鑑賞して度肝を抜かれた『さよなら、人類』が本日封切りなので、せっかくだから初日から……と考えたんですけど、第2回にイベントが入っているため、たぶん初回でも混んでるだろうな、と思ったら面倒くさくなってしまった。ちょうど今日は、チケットの発売や抽選受付開始があることもあとで気づいたので、そっちに集中しよう、と日中は出かけるのを控えました。

 その代わり、夕方から上野恩賜公園に行ってきました。今年も9月にしたまちコメディ映画祭が開催されるのですが、イベント本番に先駆けて台東区の各所でイベント上映を行っている。そのなかのひとつとして、上野公園噴水前広場にスクリーンを設置し、無料での上映会が行われるのです。前にも開催されていたものの、タイミングが合わず訪れたことはなかったのですけれど、今日は是非ともスクリーンで観てみたかったものが上映作品に選ばれていたので、午前中に出かけるのを躊躇したわけです。

 少し早めに現地付近を訪れると、既にスクリーン前でいとうせいこう氏らが映画祭上映作品を紹介するトークイベントを始めていて、なかなかの盛況。基本的には子供をターゲットにしていると思われるので、普段のように前のほうで観ることにはこだわらず、軽い食事を買うためにいったん離脱、上映開始時刻前に戻って、地べたに座って鑑賞しました。

 上映作品は、人間とドラゴンとの友情、空中飛行の爽快な表現で好評を博したファンタジー作品の続篇、成長した主人公の里を襲う危機を描いたヒックとドラゴン2(吹替・2D)』(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン映像ソフト発売)

 実はこれ、今年度アカデミー賞候補であると同時に、ゴールデン・グローブ賞を獲得している作品でもある。が、日本では前作の成績があまり芳しくなかったうえに、恐らくは製作会社ドリーム・ワークスの移籍と時期が重なってしまったことなども災いし、この続篇は劇場公開に至らなかった。先の東京アニメアワードフェスティバル2015で初めてスクリーン上映され、以降も各地で上映会が催されておりますが、私にとっては特に馴染み深い土地での上映とあっては、ここで観るしかない。

 改めて、どうして劇場公開をしなかったのか訝られる名作。前作の出来事を踏まえ、成長した主人公の姿と、それ故に遭遇する困難を描いている。終盤の展開はところどころ読めるものの、冒険ものらしい変化が多彩にあり、クライマックスまでしっかりと興奮、感動を募らせる作りは見事です。なにより、前作以上にふんだんな飛行シーンの躍動感は、大スクリーンでこそ味わう価値があると思います――私は後ろのほうに座っていたので、その意味では充分に堪能できなかったのがちょっと悔やまれる。既に映像ソフトは発売済ですが、どうやら夏休み中にあちこちで上映会が催されるようなので、気になる方はご覧下さい。

 このところ猛暑が続いていたため、野外ではしんどいかも、と危惧してましたが、幸いに今日は少し暑さも緩み、夕方は非常にちょうどいい気温。少し風が強かったのも、作品の臨場感を疑似体験させてくれた感があるのでアリでしょう。コンディションにもよりますが、思っていた以上に野外上映向きらしい。

 ちなみにこのしたまちコメディ映画祭先行イベントとしての野外上映会は明日も開催されます。作品は『E.T.』。野外上映には更に適してそうですが、さすがに2日連続で観に行くつもりは、いまのところないです。興味がおありの方は、きちんと熱中症対策を考慮のうえ足を運んでみてください。ちなみに今日は現地でスタッフがストローで膨らませるクッションを無料で配布してましたが、明日もあるとは限らないので、敷物も用意するのが無難かも。

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