最近ブルース・ウィリスはこんなB級映画ばっか出てません?

 緊急事態宣言の影響で、すべてではないけれど、規模の大きい作品などがまたぞろ上映延期になっている。まあ、それは仕方のないことなのですが、観ることでちょっとでも支えになりたい私としては、観たい作品がいまいち出てこないのが悩みだったりする。なんなら今週も、ぜんぶレンタルや配信で済ませようか、とも思ったのですが、1本だけ、ちょっと気になった作品があったため、やっぱり出かけてきました……内容以上に、「とにかく映画観に行きてえ」という衝動が優先だったのです。
 出かけたのは今年初、1ヶ月ぶりのTOHOシネマズ西新井。ここはバイクの駐車場が無料で使えるので、もちろん移動はバイクです――チケットを確保したあとでだんだん天気予報が不穏になってきて、どうしようか悩みましたが、家に帰るまでは保ちそうなので、強行。
 鑑賞したのは、ブルース・ウィリス出演、滅び行く地球から新天地へと赴く宇宙船内に起きるパニックを描いたSF作品アンチ・ライフ』(Presidio配給)
 (『エイリアン』+『ゾンビ』)÷4でした。
 シチュエーションにことごとく既視感があるのはまあいい。しかしそれらにほぼほぼ筋が通ってないのがいけない。アレがどこから来たのか、が曖昧になっているのはいいとしても、どんな生態で、どんな風に拡散していくのか、のルールを明確化していないので、驚きや発見がないし、そこから導かれる反撃やカタルシスも充分に演出できてない。結果として根性論か人間関係のドラマしか拠り所がなくなってるのに、そっちもきちんとした芯がなく説得力が足りない。低予算と最小限の視覚効果でSFスペクタクルに仕立てようとした意欲は買ってあげたい、けどほんとに褒めるところが少ない。それこそ、本質的に大した活躍はしてないのにそれっぽさを醸し出してくれるブルースの存在だけが救いでした。
 これもチケットを押さえたあとで、imdbの点数がかなり低いのを見つけ、覚悟を決めて鑑賞したので、それほどダメージはありませんでしたが、何も知らずに観たら怒るひともいそうなレベル。コロナ禍でなければ映像ソフトに直行してたのではなかろうか。

 以前なら、ここで映画を観たあとは行きつけのそば屋まで脚を伸ばすのが恒例でしたが、最近は月1回の墓参のついでに立ち寄っている。ならば映画館の入っているアリオ西新井の内部で済ませるか、とフードコートをざっと眺めてみたものの、コロナ禍に対応したテーブルの状況を眺めていると、なんかひとりでテーブルを占領するのが申し訳ない気がしたので、銀だこをテイクアウトすることにしました。遂にスタンプカードがゴールドに到達。

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