ほんとうは、トニー・スコット監督で観たかったけど。

 きのう映画鑑賞に行かなかったのは、きょう封切りのこれを初日に観たかったがためです……連日行ったっていいんですが、映画感想の宿題溜まりまくりなので、これ以上増やすのは得策ではない。
 劇場はTOHOシネマズ新宿を選びました。日比谷にもありますが、IMAXスクリーン、それも4Kに対応しているのは、レーザー利用のこちらだけ……池袋のグランドシネマサンシャインもレーザー版のスクリーンがあるんですが、TOHOシネマズの鑑賞ポイントは付かないし使えない。
 ちょうど出かけているあいだずっと大雨の予報なので、当然電車利用。空の下の移動を最小限にするため、一部地下鉄を使うことに。如何せん、いつもより早い時刻なので、混雑が怖かったのですが、地下鉄はそれほど混んでなかった。むしろ着席できた……もしかしたら、通勤時間の利用はこっちの方がいいのか?
 鑑賞したのは、かの大ヒット作の36年ぶりとなる続篇、型破りなエースパイロットが教官として古巣に戻り、後進を困難なミッションへと導くスカイアクション・ロマントップガン マーヴェリック(字幕・IMAX with Laser)』(東和ピクチャーズ配給)。第1作を劇場で観て……いたとは思えないのですが、少なくともテレビでは観てサントラは刷り込まれるくらい聴いた。なおかつ、映画館で観るのがベストな内容。コロナ禍で公開予定が大幅に遅れたこともあって、すっかり痺れを切らしてました。もうこれ以上遅らせてなるものか。
 ……見事に『トップガン』でした。
 前作もそうだったように、プロットは複雑ではない。極めて攻撃困難なターゲットを短時間で破壊する、というミッションのために、トム・クルーズ演じるマーヴェリックが若きパイロットたちを教育する。相変わらずの無茶な飛び方で周囲を翻弄しまくる一方、前作からの因縁も絡んできて、そつのないドラマ作り。
 しかしそれも、繰り返し描かれる航行アクションのお膳立てに過ぎません。シンプルなドラマがミッションの困難さを印象づけ、スピード感と迫力だらけの空中戦を鮮やかに彩る。退屈とは無縁の、没入感しかない映像。
 正直なところ、監督にはちょっと不安がありました。やっぱりトニー・スコットのテンポの良さが欲しかったし、本篇の監督の先行作はみんな微妙でした。しかし本篇は文句なし。前作を体験していた者が求めていた通りの続篇であり、良質のエンタテインメント。

 当初、鑑賞後はいつもの通り、新宿界隈の映画館に立ち寄るつもりでしたが、朝の段階ではまだ、お昼頃まで雨が強い印象だった。そんななか、延々歩き回りたくなかったので、まっすぐ帰り自宅にて昼食を摂ることに……結果的に、映画館を出たときにちょっと降られたくらいで、帰りはおおむね傘は閉じてたんですが。

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