大つけ麺博2022、節目の10杯目は出汁の粋。

 まさかの2日連続出動です――しかしやむを得ないのです。だって、一覧でチェックしたとき、食べたかったお店がこの数日に密集してて、しかも作業の進捗との兼ね合いもあって、こうするしかなかったのだ。ただ、昨日は最後の気分転換と気力のチャージだったのに対し、今日は作業を一段落させた自分へのご褒美的意味合いにはなっている……どっちみち、やってることは一緒なのですが。
 本日も雨の気配はないので、バイクにて移動。しかし生憎、きのう使った駐車場は見事に埋まっていたので、けっきょくいつもの駐車場に赴きました……往復で30分近くかかるけどね。
 移動が長くなってしまったので、開場から20分ほどしてからの到着でしたが、平日の朝いちばんなので、どこもあまり列は出来ていない。昨日はブースからはみ出しそうな列の出来ていたお目当ての店も、列はまだ数人程度なので、何ら迷わず注文しに行きました。

麺屋ようすけの出汁に溺れる塩ラーメン、トッピングは煮たまご。

 いただいたのは佐野ラーメンの名店、麺屋ようすけの出汁に溺れる塩ラーメン、トッピングは煮たまごをチョイス。
 実はこのお店、今年の春先に東京ラーメンストリートに期間限定で出店しており、そのときいちどいただいている。もともとラーメン好きになった原点が佐野ラーメンだった私にはどストライクの美味しさで、もし機会があれば本店にも行ってみたい、と思っていたところ、今回の大つけ麺博に参加していた。これは食べねば、と思い、当初からきょう食べに行くつもりでスケジュールに組み込んでいました。実は昨日今日と2日間の出店だったんですが、予定を組んだ時点では日曜にまで訪ねるようになるとは思ってなかったのと、きのうは昨日で、お目当ての店が最終日だったので、どうやっても今日行くだけだったのです……。
 それはさておき味の方は、やっぱり最高のクオリティ。ラーメンストリートで食べたのは醤油ラーメンでしたが今回は塩、しかし商品名通り、出汁が凄い。ひと匙だけで、優しいけれど複雑なコクが口のなかに広がる。真面目に、スープだけ延々飲んでいてもいいくらい。
 そして麺も私が大好きな、加水率高めのもちもちツルツルの縮れ麺。この食感と風味だけでも存在感が強いのですが、複雑でふくよかな味わいのあるスープとは絶妙に共存している。本当にシンプルで美味しいラーメンを食べている満足感に浸れます。
 具材もネギとチャーシュー、メンマに海苔と極めて王道。だが中でもチャーシューはやっぱり仕込みが丁寧です。噛むまでもなくホロホロと崩れるくらいに柔らかく、脂身や肉のとろみ、甘さがしっかりとスープに溶け込み、そして程よく吸っている。恐らくチャーシューも以前、東京ラーメンストリートで食べたときと同じ仕込みのはずですが、タレが違っても名脇役としていい仕事をしてます。
 トッピングの煮たまごは、今年の大つけ麺博でいちばんのとろみ。割ったら黄身がこぼれるくらいで、このスープには混ぜたくなかった私はちょっとだけ慌てました。最終的に、レンゲに乗せた状態で、スープにあまり影響させることなくエキスを吸わせて堪能できましたが……いま考えてみると、そのまんま浸して、ちょこっと黄身のコクをスープに混ぜても美味しかったかも。
 前に食べた醤油ラーメンと同様、シンプルだけど研ぎ澄まされた美味しさ。やっぱり、いつか本店にも行ってみたくなります。

麺屋ようすけブース入口の看板。

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